社会人学生として科学コミュニケーションを学び受講ブログを書いていた
北海道大学のCoSTEP
札幌で働いていたとき、北海道大学の「科学技術コミュニケーター養成プログラム」、通称「CoSTEP」を、本科生として受講した。
2023年5月から2024年3月のことである。週2回の通学や、各種のイベント開催など、様々な経験をした1年だった。
その際に、受講記を書いていたことを思い出した。
CoSTEP(コーステップ)は、「科学技術コミュニケーション」へ取り組む、北海道大学の教育・実践・研究組織と、それが実施する「科学技術コミュニケーター養成プログラム」である。学位が授与されるわけではないが、修了証がもらえる。
2005年に創立され、もう20年以上の歴史がある。国内では、当該分野で一般の人が受講できるプログラムはこれしかない。
プログラムでは、学内外の方々による「講義」の受講や、様々な知識とスキルの指導を受ける「演習」、そして教員と学生がチームとなって社会で実践する「実習」を行う。
対面の「本科」(北海道大学への通学、およびイベント等の企画運営)と、主にオンラインで講義を受講し、加えて実地での数日間の集中演習を行う「選科」がある。同じCoSTEPといっても、この二つは、時間量も内容も大きく異なる。
周りに受講した人がいたりしてなんとなくは知っていたが、それらは皆、通学を伴わない「選科」だった。
札幌へ移り住んだとき、こんな機会はなかなかないだろうと「本科」をやってみることにした。
入学に至る経緯の詳細は、次の記事で述べている: CoSTEP前夜 - 科学技術コミュ日記(2023-05-12)
受講を終えての感想は、次の記事で述べた: おしまい - 科学技術コミュ日記(2024-03-31)
受講に先立って色々と調べても、CoSTEPに関する情報が、公式以外では少なかった。特に本科生のものはほとんどなかったと思う。
そこで、私だったらそういうブログがあったら読みたいなと思って、受講記を始めてみたのだった。
最初は通学ごと、週に数回書いていた。今思うとなかなかスゴい。のちにモジュールごとになった。
一応、2023年度CoSTEPにあった全ての講義、演習、実習について何かしら言及して残している。課題の小論文なども全て公開している。また、外部のポッドキャストや、その後の公式受講生説明会でも話をした(全て トピックごとの目次 にまとめている)。
ブログは自作した。Astroというウェブフレームワークを使った。仕事ではないので、好きな技術を好きだけ採用して、盆栽のように作った。その解説や、変遷についても記事にしている: この日記はどう作られているか - 科学技術コミュ日記(2023-07-02)
久々に見返すと、確かにあの時書いていて良かったなと思う。これらの文章がなければ、そのほとんどを、私はすっかり忘れてしまっていただろう。
忘れてしまったからといって、それが私の中から消えたわけではないと思う。そこでの経験は、私に変化を与えて、結果としてそこから続く今の私がある。
ただ、やはりあの時、書くことを通じて自分の考えを深められたし、またそれを周りにも共有できたのは有意義だったと思う。そしてそれは、未来の自分が振り返って反芻する素材にもなっている。
これらの記事を書く時間で別のことをできた、ということもまた事実だろう。だが、そもそも多大な時間をかけてCoSTEPを受講すること自体も同様だ。であれば、折角なら受講記も書こうという、毒を食らわば皿まで精神というか、貧乏性みたいなのは、悪くなかったのではないかと思う。
この Substack もそうだが、別に誰に頼まれたわけでもなく、勝手にやっているものだ。なので、好きに自由に、楽しくやっていこう。

